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「あいさつ」が生んだ自信
(2010年1月4日)

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。



お笑いの世界などでは、師匠の付き人などをやる「下積み」を経て、デビューすることが多いと聞きます。



芸を持たずに、芸を披露することはできないので、まずは師匠の様子を見て、芸を盗み、師匠に鍛えてもらう、ということはわかりますが、あるテレビ番組を見て、下積みには別の意味があるのではないかと思いました。



とある小学生の子(仮:たけしくん)が、落語に興味を持ち、近所の(大人が入るような)落語家サークルで落語を覚えたというところから始まるドキュメントでした。


そのサークルでは、定期的に近状の人を集めて、落語を披露するようですが、たけしくんは、落語はしっかり覚えていても、人前に出ることにひどく緊張してしまい、本番前になると吐いてしまうなどして、落語の披露を突然辞退してしまうとのことでした。



そのような子ですので、テレビ番組の力によって、有名な落語家の体験弟子入りをしました。そこでは、落語を見てもらうというより、挨拶をしっかりする、師匠のお茶出しの仕方を覚える、師匠の着物の準備をするなど、一見落語とは関係の無いことを覚えさせられていました。



挨拶一つでも注意されたりするので、たけしくんは、ビクビクしながらも、少しずつ動作を覚えていき、次第に言われたことをしっかり行うようになり、最後には言わなくても自分から動けるようになっていました。



そして、体験弟子入り最後の日には、師匠や兄弟子の前座として、落語を披露する機会まで与えられました。





近所の人達の前に出るにも吐いてしまうような子が、何十人もの知らない人の前に出ることが出来るのかと、視ていながら心配しましたが、ひどく緊張する様子も無く、しっかりとした顔つきに高座に上がり、落語を披露していました。



一体、その子を何が変えたのか。
それは、挨拶をしっかりする、お茶だしをしっかりする、などの基礎を身に付けた自信ではないかと思います。


芸事には直接関係は無くても、まずは基本的な所作を覚えることで、なんとなく「自分はできる」という自信につながるのかも知れません。



スポーツや勉強のように、みんなから褒めてくれる成果を出せなくても、挨拶のような動作がしっかりできるだけでも、自信になり、それが別のことに挑戦する勇気につながるのではないでしょうか。



もし、お子様や生徒・児童にひどく自信の無い子がいらっしゃいましたら、その子にはまず挨拶をしっかりさせることを教えた方がいいのかも知れません。






コラムをお読み頂きましてありがとうございます。
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