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コラム

2本のひまわり
(2009年12月7日)

 これは、わたしの母親から聞いた実際にあった話です。


 ある初夏の日。母は、庭の片隅に2つのひまわりの種をまきました。母の母(私の祖母)からついでにもらったような種だったので、2つだけでした。


 2つの種は、2本のひまわりとしてすくすくと育ち、1mくらいになりました。そんなある日、台風が来ることを聞き、母はひまわりに棒をくくりつけて補強をすることにしました。しかし、棒が1本しか見つかりません。


 仕方ないと思い、1本のひまわりだけに補強することにしました。


 台風が来て、過ぎ去りました。補強したひまわりは当然のことながら、補強していないひまわりも、なんとか折れずに済みました。


 母は、また台風が来るかも知れないと思い、補強はそのままにしました。


 そうして、8月が終わりそうになる頃、2本のひまわりは、立派に2mを超えるくらいになり、2本とも天をしっかり向いていました。1本のひまわりに付けた補強は、すでにひまわりよりずっと低くなっていたので、もう必要ないと思い、ちがう草木に付けるために取り外しました。


 そして、ある日台風が来ました。


 台風が過ぎた後、ひまわりを見てみると…


 1本は、変わらず立派に天を向いていましたが、もう1本は、なんとぐにゃっと曲がって、地を向いていました。


 曲がっていたひまわりは、どちらのひまわりだったと思われますか。


 曲がっていたのは、補強したひまわりでした。補強を取った途端に、今までは乗り越えきたはずの台風によって、曲げられてしまったのです。



 この話は、教育にも通じると思います。補強したひまわりは、甘やかされて育った子ども。補強していないひまわりは、甘やかされていない子どもに例えられます。甘やかされて育った子どもは、一見丈夫に育っているようでも、その支えを無くすと、ちょっとした逆境にすぐになえてしまいます。甘やかされていない子どもは、逆境でも、そのまま立派に育っていくことができる、ということだと思います。


 植物であっても人生の教訓を感じる、そんな出来事でした。






コラムをお読み頂きましてありがとうございます。
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