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    コラム

    初めの10年は母親、次の10年は父親
    (2010年4月26日)

    「子どもは結局母親がいいらしい」という父親の嘆きを聞いたことがあります。


    小さい頃は、怪我をしたり、いやなことがあると、まっさきに向かうのは、父親より母親だったりします。そういった様子を見て思ったのかも知れません。お父さんよりお母さんがやさしくしてくれるのを、子どもは無意識にわかっているのです。


    確かに、小さい頃は母親の優しさ、包容力、暖かさが、子どもにとっては必要になります。


    そうしたことで、人の暖かさや優しさを覚えて、他の人も同じように優しくしたり、暖かく接することが出来るのだと思います。


    生まれたばかりの頃は、母親と子どもは常に一緒にいることで、母親の母性ホルモンが活性されて、母親・子どもの両方にとっていいということを聞いたことがあります。南米のある村では、生まれてから2週間くらいは、母親が常に子どもを抱きかかえている風習があるそうです。(その間の食事は、父親が用意します。)


    しかしだからといって、いくつになっても母親べったりではあまりいいこととは言えません。


    その大きな理由は、「いずれは大人になって親元を離れる」からです。現在、ニートなどの社会問題がありますが、ずっと親の支援から離れられない、といのは、親・子どもの両者にとって、辛いことだと思います。


    ですが、大人の社会はえてして厳しく、20歳を超えれば急に社会への耐性が付くわけではないので、親元にいる間に、じょじょに慣れていく必要があります。そのための壁として、または社会の手本となるのが、父親です。


    多くの子どもは、大体10歳を超えるくらいから自分と目の前にいる人以外の他者を理解するようになります。こうしたことで、集団(=社会)にいる自分がどうあるべきかを、次第に深く考えるようになってきます。


    ほとんどの子どもは「いい人と思われたい」「かっこいいと思われたい」「かわいいと思われたい」「注目されたい」といった自分本位の欲求にかられますが、社会にとっては真に大事なことは何かを教えるのは、父親が適していると思います。そして、まだ頭は柔らかいので、教え方を伝えるのは、この時期が適していると思います。(20歳を超えてしまえば、親が鍛えなおすのは難しくなってしまいます。厳しい社会に委ねることになり、それは子ども自身がとても辛いことだと思います。)


    必ずしも10歳で区切る必要はありませんが、この時期に我が子の教育方針を見直してみて、これまでお母様が中心だったことを、お父様が中心として考えられてみる、という目安としてはいい時期だではないでしょうか。


    「かわいい子には旅をさせよ」といいます。是非、父親の厳しさで旅をさせてもらえたらと思います。






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