学び合いはディスカッション力(りょく)?
(2011年6月6日)
大人が教えるだけではなく、子どもどうしで目標に向かって学び合うといったことの実践をしております。
実現には程遠いので、まだまだですが、少しずつ見えてくるものがあるので、こちらに書きます。
学び合うために大事なことは、子ども達全体のディスッカション力を高めることが必要ではないかと考えております。
ディスッカション力を高めることとは、まず「間違えを恐れずに発言すること」です。
わかることについて発言するのは気が楽ですが、「間違えているかも知れない」と感じることについては、大人でも発言しにくいものです。
ですが、学び合いの本質は「わからないこと」について学びを得ていくことにあると思うので、これが出来ないと前に進むことは出来ません。
次に、「人の意見に間違えがあると思ったら、わかりやすく説明できること」です。
人の意見に反論をするのは、「間違えを恐れずに発言すること」よりはいくらか気が楽です。一方で、反論される人は多少なりとも動揺するものです。
そのため、なんとなく間違っている気がする、ではいけません。反論される人にも納得がいくように意見を述べる必要があります。
そして、反論された人が動揺のあまりけんか腰になる、ということの無い様、うまく全体ムードを整えていく必要があります。
これは、少なくとも初めは大人(リーダー)がムードを調整する必要と思います。
例としてわかりやすいのが、NHK「白熱教室」で有名なサンデル教授の授業です。サンデル教授の授業では多くの意見が出て、多くの反論が生まれます。
しかし、反論への反論で個別な言い合いに発展しないよう、サンデル教授はうまく整えています。
正直、こうしたディカッション力は、欧米人に比べて日本人には苦手分野だろうなと感じます。
ですが、子どものうちは欧米人も日本人もさほど変わりは無い、という意見もあり、人種に関係なく、きちんとした教育を行えれば日本人でも欧米人に負けないディカション力を身に付けるのではないかと考えております。