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算数・数学を習う3つの理由
(2012年2月6日)

 日本では昔から「よみ・かき・そろばん」という言葉があるとおり、多くの方は言葉を習うことと、計算を習うことの大事さはご存知かと思います。



 ただ、なぜこういうことを習うのかと突然聞かれると、ふと返答に迷うものです。うまく返答するためにも、ここで少しまとめてみたいと思います。



 算数・数学の必要性は、それが生まれた歴史から辿るのがいいと考えますので、かなり古くなりますが人類の歴史から辿ります。



 人類は何十万年も前から道具を使って狩りをして、じょじょに人口を増やしてきました。人が増えれば、必要な食べ物も増えます。より多くの食べ物を得るために新天地に移り、大陸を移動してきました。



 しかし、1-2万年くらい前から南極大陸を除く全ての大陸に、人類が行きつくしました。



 限られた土地の中で、増加し続ける人々にうまく衣食住が行き渡るためには、効率化が必要でした。



 効率化をするためには、人々が協力する必要があります。多くの協力を得るためには、考えを言葉に表す必要があります。そこで生まれたのが、言葉や文字でした。



 そして、文字でも曖昧な内容があったため、具体的に伝えるために発展したのが、数字だったと思われます。



 数字をさらに効率的に利用するために、算数が生まれたと思われます。



 数字や算数は、「確かなことが伝えられる手段」でした。これが算数・数学が必要な第1の理由です。



 例えば、長さを適切を伝えたり、物の大きさや量を適切に伝えたりすることが出来ました。長さや量がわかることで、人々に平等の住まいと食べ物を分け与えることが出来ます。



 ところで、ピラミッドを建てていた紀元前何千年も前から、ピタゴラスの定理のような数学が使われていたいう記録があるそうです。



 つまり、「建物や物など何かを作る時に失敗が少なくする」ためには、算数・数学を使う必要があります。これが第2の理由です。



 大体この大きさ、大体この形でピラミッドのような建造物を作れば、雨風によってすぐに壊されてしまう気がします。とても何千年も残りはしないでしょう。



 算数や数学が使えるからこそ、私達の身を守る家や建物、生活を便利にする道路・橋を造れ、多くの道具を作ることを可能にしてきました。



 それらは「科学」とまとめられますが、その根底には「算数・数学」が常に関わっています。



 そして、近代・現代では、「予測する」ことにも使われています。これが第3の理由です。例えば、地球や惑星の軌道を計算によって、いつ・どこにあるかがわかります。



 現代では、天気予報や株価・経済動向などの予測に使われます。宇宙の様子なども、コンピューターの計算によって予測することが出来ます。



 これらはまだ使われて間もないのですが、やがて地震やハリケーンなどの大きな自然災害も、的確に予測できる日が来るかも知れません。



 そのために人類はまだまだ数学を発展させています。



 こうして考えますと、言葉や文字と同様に、数学は、人類の発展に大きく関わった道具だと言えます。



 このような長い歴史に培われた英知を絶やさないために、人類は常に次の世代に数学を受け継がせています。



 自分達が新しい世界を築くため、そして次の世代に受け継がせるために、数学を習っていると考えるのはどうでしょうか。






コラムをお読み頂きましてありがとうございます。
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