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    コラム

    PBLフェスタ2012に参加しました
    (2012年3月26日)

     PBLとはProject Based Learningの略でして、日本語ではプロジェクト学習と言われています。



     プロジェクト学習とは本コラムで何度か取り上げました通り、「自分で学ぶ内容を決める」学習になります。ただ学ぶだけではなく、学んだことを最後に発表することも本学習内容に含まれます。



     その発表会が、NPO法人日本PBL研究所主催で千葉大学にて行われました。



     ステージ発表とポスター発表合わせて12チームの発表でして、静岡、宮城、東京、千葉などの小中高校生が参加していました。



     どの発表も、とても興味を引くものでしたが、個人的に興味が沸いたのは、高校生のTPPに関する発表でした。



     TPPはメディアではたまに取り上げられますが、メディアの情報は賛成・反対がはっきりと分かる内容と感じます、偏った情報を提供されているように感じます。



     もちろん、発表者の立場も最後は明確になりましたが、それまでは賛成・反対どちらかわからないくらいに、どちらに対しても客観的な情報を集め、丁寧、流暢に説明していたことに、とても驚きでした。



     高校生による発表と知らなければ、NHK解説員による説明だとしてもわからないくらいに、とてもわかりやすいものでした。



     また、脳について調べたことの発表もありました。プロミュージシャンとアマチュアミュージシャンで楽器演奏をしている時の脳の働きを実験したそうです。その結果、プロミュージシャンの方が前頭前野の働きが活発であったことわかり、アマチュアの方が演奏の指先に意識が集中していたことがわかったそうです。



     こちらも高校生と言われなければ、大学の研究員の話を聞いているかのようです。



     また、ホームレスへの炊き出し活動を通じて、ホームレス問題をいかに解決するかを真剣に考えた発表や、震災の被災者への励まし活動の発表もありました。



     どの発表も大人顔負けで、「自分がこの生徒の年にここまで考えられただろうか」という思いがありました。



     若い頃の学びの欲求は、大人を遥かに越えるものでして、大人の基準で大人が用意した学習だけではなく、若者本人の基準でやりたいを決めて、それを実践し発表する、そうした学びの方法に大変な可能性があると改めて感じました。






    コラムをお読み頂きましてありがとうございます。
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