ニンジン嫌いのコドモが、ニンジンを食べたくなる??
(2009年11月2日)
世の中、空前の健康ブームですね。
野菜や果物はもちろん、今やお菓子やジュースにまで健康に気を配った商品が出ているようです。
まあ、健康に気を使うのはいいことですね。
でも、何と言っても、身体にいいのは「好き嫌いをなくす」こと。
健康ブームとは裏腹に、若年層の偏食や好き嫌いは増加しているんだとか・・・。
・・・そういえば先日、ボクの知人が面白いことを言ってました。
「うちの子がさあ、あれだけニンジン食えつっても食わなかったのに、この間『ニンジンちょうだい』って言うんだよ」って
なぬっ??
食えと言っても食わないほど嫌いだったのに、自分から「ちょうだい」って??
不思議じゃないですか?
どうしてこうなったか知りたくないですか??
知りたいですよね??
それはですね・・・
話は変わりますが(おいっ!!!)
以前、大学にお勤めの方に伺ったんですが、
面白いエピソードを思い出したんで聞いてください。
下駄箱の整理整頓の話です。(ニンジンの話は??)
ある有名私立中学に、新しく校長先生が赴任してきました。
全国的にも知られる有名私立校だけあって、それはそれは勉強は出来たそうです。
校長先生も感心していました。
ただ・・・1つだけ、その校長先生に悩みがあったそうです。
そう。下駄箱のことです。
「この時代に『下駄箱』というのは如何なものか・・・」(違っ!!!)
失礼しました。
そうです、下駄箱の整理整頓についてです。
勉強は確かに出来る。
でも玄関は外部の人も訪れる出入り口。
ここの整理整頓が出来ない、というのはヤハリ勉強以前の問題だ、と。
そこで校長先生は考えました。
玄関に、「整理整頓」という張り紙を貼り付けました。
効果はテキメン!!
貼ったその日は全学年、きちんと整理整頓できていました。
ところがです。
翌日・・・翌々日・・・
日が経つにつれ、だんだん元通り。
そう。「いつもの玄関」に戻ってしまったのです。
「やめ!!」
校長先生は考えました。
張り紙をやめたのです。
そして、次に考え出した策は「毎日、登下校の時間に、先生を配置する」です。
それはもう、当然ながら、張り紙以上の効果はありました。
毎日先生がいますからね、登下校の時間はちゃんと整理整頓されています。
ん??
登下校の時間は??
そうです。結局「登下校の時間は」綺麗なのですが
休み時間など、先生のいない時間にはやっぱり「いつもの玄関」に戻ってしまいます。
校長先生は悩みました。
どうしたものか・・・。
そしてある日、ついに決断。
校長先生は言いました。
「張り紙もやめ!先生もやめ!!」
何もかもやめてしまいました。
ただし、1つだけ・・・
「整理整頓された下駄箱の写真」を1枚、貼りました。
するとどうでしょう。
コドモたちは、それを真似るかのように、
自然と整理整頓するようになったそうです。
さて、冒頭に戻りましょう。
私の友達は、お酒が好きで、お酒を飲みながら、
野菜スティックをポリポリ食べるのが何よりの楽しみなんだそうです。
ポリポリポリポリ・・・・カリカリカリカリ・・・・
その日も、風呂上りにお酒を飲みながらニンジンの野菜スティックを
いい音させながら「ポリポリ」「カリカリ」食べていたそうです。
するとどうでしょう。
あまりに美味しそうに食べるので、それを見た子供が
「おとうちゃん、これボクも食べていい?」
って。
あれだけ「食べろ食べろ」といっても食べなかったのに・・・って。
そういや僕も、納豆が大嫌いでしたが
家族みんながまるでラーメンでもすするかのように
「ずるずる」美味しそうに食べるから、
いつしか納豆が食べれるようになってたっけ。。。
【今日の一言】
教育って、言って聞かせるんじゃなく、見せる(魅せる)ことなのかもね。