心の響いた言葉
(2010年7月5日)
ある物語での父親の言葉です。
小学生のサッカーチームのキャプテンを務める少年がいました。
少年は日々サッカーの練習をして、試合に勝って、大会で優勝することを目指しています。
ある日の試合では、大会の優勝候補とあたりました。このチームに勝てば優勝同然の強いチームです。
前半は、なんとか0対0に押さえました。
後半も同じレベルの攻防戦を続けていましたが、試合が終わろうする時間にボールを持った相手に、少年が抜かれてしまい、少年は必死に追いかけましたが、「間に合わない!」と思いました。
その瞬間、「ピー!」と笛が鳴りました。そこで少年は安心しました。試合が終わったと思ったのです。
しかし、その笛は、審判ではなく試合を見ていた小さい子どもが吹いたものでした。
ボールは、ゴールに入り、少年のチームは負けました。
笛を吹いた子どものことを少年は知っていたので、そばにいき、罵声を浴びせました。そして、笛を引継ぎって、木のやぶの中へ投げ込みました。
その日の夕方に、少年は父親とサッカーのパス練習をしていました。
少年は言います。「あいつがあんなことしなければ、負けなかったのにさ」
それを聞いた父親は、ボールを強く蹴って少年に当てました。
少年は、びっくりします。
父親は言いました。
「お前は、試合に負けるたびに、そうやって誰かのせいにしていくつもりか。」
「それならサッカーなんてやるな」
そう言って去って行きました。
少年は、その言葉に打ちのめされました。
その夜、少年は自らやぶに投げ込んだ笛を懸命に探していました。そして見つけて、子どもの下に返しました。
コメントありがとうございます!「誰かのせいにしていく」
子供だけでなく、私を含めた大人も多いですよね。
自分以外のせいにすることが、、、
ところで、
罵倒を浴びせました
このように言いましたっけ?
「罵声を浴びせる」となら聞きますが。
⇒失礼しました。ご指摘ありがとうございます。(コラム投稿者)
(あきらさん 2010年7月18日21時55分)