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今の教育界は幕末の頃に似てる?
(2011年10月10日)

以前に、今は教育界過渡期にあると申しました。



それは例えますと、幕末の頃に似た状況かと思います。



江戸幕府を文部科学省になぞらえると、各所を治める大名が教育委員会です。そして大名の下に多くの家臣(学校)がいます。



江戸幕府が始まる以前は、豊臣の時代でしたが、ほとんど戦国時代に近い状態だったと思います。ともすればすぐに国どうしの争いが起こり、人が人を殺すことが当たり前なとてもいやな時代です。



その時代からすれば、例え独裁体制で辛い苦役を背負わされたとしても、平和な日々はとても貴重だと思います。



今の教育体制も、戦後に決まりました。それまで軍事教育が主流であり、軍人を育てることが目的だった時代に比べれば、とても良い民主教育が生まれたと思います。



しかし、長く続いた江戸幕府も黒船が来航し、黒船に対処しきれない幕府を見て、体制に疑問視する声が広がり、やがて薩摩や長州のようないわゆる地方の勢力によって、大政奉還に至りました。



今の教育界も、バブル崩壊後によって大きく変わってきたと思われます。「いい大学・いい会社に入ればいい人生を歩める」という考えが大きく崩れたことで、「個性の尊重」が強くなりました。



そして、「個性の尊重」に対応するために、いわゆる「ゆとり教育」に移行しながらも、親の思う「個性」と学校が抱える「体制」がぶつかりあって、「学級崩壊」や「モンスターペアレント」といった問題が浮上したと考えます。やがて、学力低下といった問題が挙がり、「ゆとり教育」は見直されました。



時代の流れに対処させたつもりが、別の問題を生み出して、元に戻した、という結果です。おかげで今の二十歳前後の若者には、「自分達はゆとり世代だから」と負の自意識を負わされてしまいました。



「個性の尊重」は、いわば黒船だと思います。下手な付き合い方をすれば、単なる「わがまま」になってデメリットばかりが目立ちます。今はそうした側面が問題として浮き彫りになりやすい状態だと思います。



しかし、うまく付き合っていければ、一人一人はもとより、社会全体として大きな成長・発展を促してくれる源泉かも知れないのです。



文部科学省が無くなって欲しいとは思いません。しかし、ここ20年の教育施策を見る限りでは、今の教育体制の延長線上に良い教育があるようには思えないのですが、読んで頂いた方はどう思われますか。






コラムをお読み頂きましてありがとうございます。
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