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    コラム

    幸せ感を感じるのは客観的に自分を見ること!?
    (2011年8月15日)

    先日、学び合いに関するフォーラムに参加しました。フォーラムの中で、教育先進国オランダの教育に関する講演がございました。



    講演では多く刺激を受けまして、少しずつ本コラムにご紹介したいと思います。中でも、最も刺激を受けたことを今回記載致しました。



    講演の冒頭でご紹介頂いたことは、2007年のユニセフのアンケートで「孤独を感じるか」という質問に対して、日本では29.8%、オランダでは2.9%という結果です。



    実に10倍の違いがあることが言えます。ただ、そうした結果よりも、興味があることは「では、どのようにすれば孤独と感じないか=幸福感を感じるか」ということにあると思います。



    それについては「個人的な意見」と前置きがありましたが、「メタ認知をしているから」とのことです。



    学術的な用語でわかりにくいですが、wikipediaによると「人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。」とあります。



    もっとわかりやすい言えば、自分のことを一歩ひいた自分が見ていることだと解釈しています。



    それはわかる気がします。例えば、「辛い」「きつい」と思っている時でも、そういう自分の状況を一歩引いてみて、「でも、○○のために頑張っているから、今は辛くても仕方がない」と思うことで、辛さを乗り越えることが出来ます。



    そうした見方が出来ずにいると、どんどん不幸感が溜まって、気持ちが悪い方へ考えてしまうこともよくわかります。



    逆に、自分の思いが適った時でも自分の力だけを過信する事無く、「○○が助けてくれたから」と他者に感謝することが出来れば、一時的な幸福感に溺れることなく、いい状態を保ち続けられるのだと思います。



    そうした気持ちを育てていければ、幸福感を感じられる、と講演者はおっしゃりたいと思いました。




    そうした気持ちを育てる文化は、日本にもあると思われます。例えば「今すぐ欲しい物ややりたいことを我慢をさせる」「人に感謝する(お礼をきちんとする)」というしつけは、昔からありました。



    今は、「個性」の名の下にそうした文化が剥がれ落ちている面もありますし、ただ「ダメ」「やりさない」も良くないだろう、という気持ちから、どういったらいいかわからずにいる、という親御さんも多いかも知れません。



    個人的な考えとしては、「前もって宣告しておく」ことが有効かと思います。「スーパーに行っても何も買ってあげないよ」とか「おじいちゃんの家に言ったら、挨拶するのよ。どうやるんだっけ?」ということです。




    話しがそれましたが、子ども達が幸福感を感じるためには、辛くてもそれはなんのためか、いいことがあったのはどういう理由からか、そうした客観的な考え方をさせることが大事であると感じています。






    コラムをお読み頂きましてありがとうございます。
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